自然栽培は、何かを使わないだけでは畑の姿が見えません。
アリカが何を使わず、代わりに何を見て、どんな畑を育てようとしているのか。このページを自然栽培コンテンツ全体の入口としてまとめます。
このガイドの結論
アリカは、肥料・農薬・除草剤に頼らず、植物の根、炭素、微生物、草、昆虫、土のつながりを畑全体で育てます。
そのために、草を管理し、作物や土、水分、虫、天候を観察し、必要な手を入れます。自然栽培は、放置する栽培ではありません。
アリカが畑へ入れないもの
- 化学肥料
- 有機肥料
- 家畜ふんなどを原料とする堆肥
- 農薬
- 除草剤
「使わない」という方針は明確です。ただし、それだけで順調な生育や収量を約束できるわけではありません。
使わない代わりに、畑で行うこと
- 種まき、植え付け、必要な畝や溝づくり
- 草を残す、刈る、倒す、敷くという管理
- 発芽、生育、水分、排水、土の硬さの確認
- 虫食い、病気、天敵となる生きものの観察
- 作業、収穫、失敗、改善の記録
すぐに作業しない場合も、何をいつ見直すかを決めます。「何もしない」と「見守る管理」は分けて考えます。
畑のつながりは、根から始まる
植物は光合成で得た炭素の一部を根から根圏へ出し、周囲の微生物群集へ関わります。菌根菌などとの共生では、植物が炭素を渡し、微生物が養分の獲得を助ける関係があります。
アリカが育てたいのは、外から養分を足し続ける仕組みではなく、生きた根、植物の残り、微生物、土の構造がつながり、養分が循環する畑です。
6つのテーマを順番に読む
- 肥料を入れない畑づくり:なぜ外から養分を足す前提にしないのか
- 農薬・除草剤に頼らない畑づくり:虫、病気、草、生きものをどう見るのか
- 草・土・微生物と育てる:生きた根とカバークロップをどう生かすのか
- 観察して手を入れる畑の管理:放置せず、何を見て作業を決めるのか
- 不耕起を基本にした畑づくり:土を動かしすぎない理由と例外
- 自家採種と連作で種をつなぐ:土地との関係を世代でどう育てるのか
2026年の現在地
今は完成形ではなく、慣行栽培だった畑から自然栽培へ移る1年目です。
- 自家採種した種子は、現時点では0です
- 購入種子には、有機由来と慣行由来の両方があります
- 夏草ミックスは時期に間に合わず、冬草ミックスから本格的に始めます
- 不耕起を原則としますが、長いもとごぼうは例外です
土、種、生物多様性を育てた畑は将来像です。できていることと、これから行うことを分けて公開します。
すべてを同じ方法にしない
土質、地形、水分、これまでの使われ方、作物、品種、天候によって、必要な作業は変わります。
長いもやごぼうのように、栽培や収穫のため土を動かす作物もあります。購入種が必要な作物もあります。例外を隠さず、畑と作物に必要な範囲を判断します。
結果より、過程まで見えるようにする
発芽しない、生育がそろわない、虫食いや病気が広がる、収量が少なくなることもあります。
良い結果だけでなく、失敗と改善も残します。そうすることで、お客様が栽培方法の名前ではなく、実際の畑を見て選べる状態をつくります。
まず読んでほしい記事
根から出る炭素、微生物、不耕起、カバークロップ、天敵、自家採種、連作、テロワールまでを、一つの流れで詳しく説明しています。
科学的な根拠と限界
根から出る物質が根圏微生物群集と植物―土壌の関係へ関わることや、植物からの炭素供給が菌根菌の養分輸送へ関わることは研究されています。
ただし、研究の条件とアリカの畑は同じではありません。研究結果を、アリカで測定済みの効果へ置き換えません。参考:根から出る物質と植物―土壌の関係/植物の炭素と菌根菌の窒素輸送
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最初のテーマは、肥料を入れない畑づくりです。自然栽培全体へ戻る場合は、自然栽培カテゴリをご覧ください。
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