結論:完全不耕起は原則として播種前の耕起を行わない体系、減耕起は深さ・回数・面積などを減らす体系です。
アリカは完全不耕起を長期目標にしますが、2026年現在は必要最小限の浅耕を使う移行段階です。
『不耕起です』と一言で言えば、理想へ届いたように見せられます。
でも冬草の種を土へ触れさせるため、実際には浅く耕した。
その一手を隠さないほうが、これから減らしていく距離まで見えます。
まず、答えを一つに絞ります
耕起体系は二択ではありません。
全面か帯状か、深いか浅いか、毎作か必要時だけかで攪乱は変わります。
名称より、どの機械で、どこを、何センチ、何回動かしたかを記録します。
不耕起であっても収穫や踏圧で土は動きます。
根菜・いも類の掘り取りを含め、播種前に耕さないことと、年間を通じて一切土を動かさないことを混同しません。
完全不耕起にも、作業はある
残渣を管理し、種を適切な深さへ置き、草や水分を調整する作業が必要です。
耕さないことは放置ではありません。
専用ドリルやローラーなど、土を全面反転せず播種する設備が使われる場合があります。
設備なしに看板だけ真似しません。
減耕起は、移行の数字を持てる
深さ、幅、面積、回数を前年と比べれば、攪乱を本当に減らしたか追えます。
『必要最小限』という言葉だけで自己評価しません。
発芽、雑草、収穫、土の硬さも同時に見て、耕起を減らした結果として別の問題が増えていないか確認します。
作物ごとの例外を先に認める
じゃがいも、長いも、ごぼうなど地中から収穫する作物は土を動かします。
収穫攪乱をゼロと見せず、次のカバークロップへどう戻すかを設計します。
不耕起に向く播種作物と、掘り取りを伴う作物を同じ説明にせず、年間の作付け全体で攪乱を評価します。
アリカの畑では、いま何をしているか
アリカは2026年、夏草ミックスの地表散播が発芽せず、冬草ミックスでは浅いロータリー耕を入れました。
完全不耕起を達成済みとは表示せず、攪乱を減らす途中として公開します。
アリカの畑は2026年に慣行栽培の圃場を引き継いだ移行1年目です。
完全不耕起は長期目標で、現在は専用の全面混播機を持たず、発芽を成立させる場所へ必要最小限の浅いロータリー耕を入れています。
夏草ミックスを地表へばらまいた試みは発芽せず、成功例に見せず失敗として記録しました。
自然栽培全体では、植物が根から根圏へ渡す炭素と、微生物・菌根菌との関係を畑の軸に置きます。
不耕起で根と土の構造を残し、夏草・冬草のカバークロップで生きた根を増やし、生物多様性と天敵が働ける場所を育てる計画です。
自家採種と連作も、現在の完成実績ではなく、同じ土地で世代を重ねてアリカのテロワールへつなぐ将来計画として区別します。
研究・制度から分かることと、分からないこと
減耕起と土壌品質を扱う研究とカバークロップ不耕起栽培の研究は体系比較の材料です。
土・機械・作物が違うため同じ効果を保証しません。
外部資料は方向性や制度を確かめる材料です。
研究対象、土、気候、作物、期間が違えば結果も変わるため、資料の結果をアリカの畑で測定済みの成果には置き換えません。
確認済みの事実、畑での観察、アリカの思想、仮説、これからの計画を分けて読みます。
見落とさないための確認順序
確認する順序は、耕起の深さ、回数と面積、播種方法、収穫攪乱、前年から減った量です。
数字や目立つ症状を一つだけ見て原因を決めず、条件と時間の変化を並べます。
アリカの答えは『もう不耕起です』ではありません。
必要な発芽を成立させながら、土を動かす深さ・回数・面積を毎年減らしていきます。
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不耕起を基本にした畑づくりで、この問いを自然栽培全体の中へ戻せます。
アリカの自然栽培では、肥料、農薬・除草剤、草・土・微生物、観察、自家採種、不耕起の7つの入口を同じ高さで見渡せます。
じゃがいも収穫と土の攪乱を記録した畑だよりは、この記事の一般的な説明と、実際の畑で起きた出来事をつなぐ一次記録です。
冒頭写真はアリカが登録した畑・作物の記録素材です。
写真だけで因果を決めず、本文の条件と記録を合わせてご覧ください。



