結論:一般栽培では葉ものの作型に合わせて施肥しますが、肥料なしなら必ず育たないとは言えません。
逆に無肥料なら必ず良いとも言えず、発芽、根、水分、温度、草を記録して判断します。
葉ものは毎日の変化が見えます。
だからこそ、伸びが遅い日に焦って肥料だけを原因にしやすい野菜です。
見える速さに、判断の速さを引っぱられないことが大切です。
まず、答えを一つに絞ります
葉を収穫する作物では、葉の量や色が評価へ直結しやすく、一般栽培では施肥設計が重要になります。
ただし量と時期は作物、季節、地域、土で違い、ホウレンソウ、コマツナ、ルッコラを同じ一袋の数字で扱えません。
アリカは肥料を入れず、作物ごとに播種方法と発芽、生育、収穫を分けます。
2026年にはホウレンソウをクリーンシーダーの不耕起ディスクで条播し、コマツナは手播き、ルッコラは収穫まで進みました。
方法の違いを無視して一括評価しません。
葉色は便利だが、単独では足りない
葉色は養分状態の手がかりになりますが、光、温度、水分、病気、品種でも変わります。
色票や写真で時系列を残し、同じ時間帯と条件で比べます。
一部の株だけなら局所的な根傷みや水分差を疑い、圃場全体なら天候や作業条件も見ます。
範囲を分けると、原因候補が整理されます。
生育の速さより、発芽の入口
短期間で収穫する作物でも、発芽がそろわなければ後の株ぞろいに影響します。
播種機と手播きでは種の深さや間隔が違うため、方法を記録します。
表面が乾く、覆土が不均一、草に光を奪われるなど、肥料以外の壁を先に確認します。
追肥で埋められない欠株を、栄養の問題にしません。
収穫できた事実と、方法の完成を分ける
ルッコラを収穫できたことは確認済みの結果です。
ただし一作の収穫から、無肥料なら毎回安定すると結論づけません。
収量、品質、季節差を重ねる必要があります。
自家採種は葉ものから進めていますが、2026年時点で自家採種種子を次作へ使った実績は0です。
種が土地へ適応したという物語を先に作りません。
アリカの畑では、いま何をしているか
2026年の葉もの圃場は、播種方法の違い、自家採種へ向けた種採り、ルッコラの収穫を記録しています。
肥料を入れていないという共通条件だけで結果をまとめず、作物と方法を分けて次作へ残します。
アリカの畑は2026年に慣行栽培の圃場を引き継いだ移行1年目です。
完全不耕起は長期目標で、現在は専用の全面混播機を持たず、発芽を成立させる場所へ必要最小限の浅いロータリー耕を入れています。
夏草ミックスを地表へばらまいた試みは発芽せず、成功例に見せず失敗として記録しました。
自然栽培全体では、植物が根から根圏へ渡す炭素と、微生物・菌根菌との関係を畑の軸に置きます。
不耕起で根と土の構造を残し、夏草・冬草のカバークロップで生きた根を増やし、生物多様性と天敵が働ける場所を育てる計画です。
自家採種と連作も、現在の完成実績ではなく、同じ土地で世代を重ねてアリカのテロワールへつなぐ将来計画として区別します。
研究・制度から分かることと、分からないこと
施肥基準等の公式案内は作物・地域別に設計する入口です。
植物からの炭素供給と菌根菌の窒素輸送を扱った研究は特定の共生条件を示すもので、すべての葉ものへ一律に当てはめません。
外部資料は方向性や制度を確かめる材料です。
研究対象、土、気候、作物、期間が違えば結果も変わるため、資料の結果をアリカの畑で測定済みの成果には置き換えません。
確認済みの事実、畑での観察、アリカの思想、仮説、これからの計画を分けて読みます。
見落とさないための確認順序
確認する順序は、作物名と播種方法、発芽率と欠株、葉色の範囲、温度・水分・光、収穫量と未収穫理由です。
数字や目立つ症状を一つだけ見て原因を決めず、条件と時間の変化を並べます。
葉ものの答えは早く見えますが、結論まで急ぐ必要はありません。
作物と播種方法を分け、肥料以外の条件を確認してから、無肥料という選択の結果を評価します。
次に読むページ
肥料を入れない畑づくりで、この問いを自然栽培全体の中へ戻せます。
アリカの自然栽培では、肥料、農薬・除草剤、草・土・微生物、観察、自家採種、不耕起の7つの入口を同じ高さで見渡せます。
冒頭写真はテーマを説明するための登録済み素材で、アリカの畑の測定結果や作業結果を示す証拠写真ではありません。






