せりの鉄分を調べるときは、根付きの束全体と、成分表が対象にする茎葉を分けます。
根を食べる料理があることと、根の重さへ茎葉の成分値を掛けてよいことは別の話です。
成分表の対象部位は茎葉
文部科学省の食品番号06117はせりの茎葉・生で、可食部100g当たり鉄1.6mgです。
食品番号06118は茎葉・ゆでで、可食部100g当たり鉄1.3mgです。
この二つは茎葉の項目なので、根を含む一束全体の成分を示す数値としては使いません。
料理の部位と重さをそろえる
根付きの材料を買った場合は、成分表で調べたい部分が茎葉なのかを先に決めます。
根を使う料理でも、根と茎葉をまとめた重量へ茎葉の値を掛けると、対象部位が一致しなくなります。
生の茎葉を調べるのか、ゆでて食べる茎葉を調べるのかも、その次に選びます。
ゆでた茎葉40gの算術例
ゆでた茎葉の可食部40gを例にすると、1.3×40÷100で鉄は0.52mgになります。
40gは計算用に置いた重さで、実際の一皿の測定値や一人分の推奨量ではありません。
買った一束が40gでも、根や使わない部分が含まれるなら、この例と同じ条件にはなりません。
二つの値を前後の実験にしない
生の1.6mgとゆでの1.3mgは、それぞれの状態の可食部100g当たりの標準値です。
二つの100gを同じ束の前後とみなして、鉄が残る割合を決めることはできません。
状態と部位、重さをそろえて読むことで、根付きの材料を買っても必要な項目を迷わず選べます。
数値の使い道を限定する
紹介するのは八訂増補2023年の標準成分値と換算例で、アリカのせりの分析値や鉄の吸収量ではありません。
鉄が含まれるという情報を、貧血の予防・治療や個人の健康効果を保証する表現には使っていません。
関連する読みもの
せりのガイド|根・冬と春の旬・食用の確認・鉄分を読むで、いま必要な説明を選べます。
参考資料と確認日
文部科学省「せり 茎葉 生 06117」(2026年10月1日確認)。
文部科学省「せり 茎葉 ゆで 06118」(2026年10月1日確認)。