前回、草を刈って日当たりを戻したさつまいも畑を、もう一度見に行きました。
すると、またしても畑は一面の草。さつまいもがどこにあるのか分かりにくいほどで、今回もなかなかえぐい状態です。
けれど、草を刈ってみると、その下から現れたさつまいもの葉とつるは、前回よりかなり大きく育っていました。
草刈り前から草刈り後まで
畑一面に伸びた草を、モアと草刈り機で整え、さつまいもをもう一度出しました。
またしても、草が畑を覆っていました
前回しっかり草を刈った畑ですが、夏の草の勢いは想像以上でした。
畑の奥まで背の高い草が広がり、さつまいもの畝もほとんど見えません。草も作物も一緒に育つ畑とはいえ、このまま覆われ続ければ、さつまいもの葉へ届く光まで奪われてしまいます。
そこで今回は、広い場所と細かな場所で道具を使い分け、さつまいもをもう一度、草の中から出してやることにしました。
大きな場所はモア、細かな場所は草刈り機で
畑全体の草は、トラクターの後ろに付けたモアで粉砕しました。モアは、伸びた草を刈りながら細かく砕く機械です。
広い場所はモアで一気に進め、モアが入りにくい畝の近くや細かなところは、草刈り機で仕上げました。大きな機械だけで無理に進まず、場所に合わせて役割を分けます。
刈った草は、今回も畑の外へ持ち出していません。細かくなった草を、そのまま土の上へ残しました。
草の下から、前回より大きなさつまいもが現れました
草を刈り進めると、埋もれていたさつまいもの葉とつるが、はっきり見えるようになりました。
前回の草刈りで見たときよりも、葉は大きく、つるもよく伸びています。あれだけ草に囲まれていても、さつまいもは止まらずに成長していました。
もちろん、今見えているのは地上の葉とつるです。土の中のいもがどこまで育っているかは、まだ分かりません。それでも、前回からの変化を写真で比べられるほど、地上部が大きくなっていたことは確認できました。
前回とは違う草が生えていました
今回もう一つ気づいたのは、生えている草の様子が前回と違って見えたことです。
草の名前までは確認できていませんが、見た目や生え方が前回とは違います。同じ畑でも、季節や天候、前回の草刈りなどが重なる中で、表に出てくる草が変わっているようでした。
なぜ変わったのかは、今の観察だけでは分かりません。だからこそ、草を一つにまとめて「邪魔なもの」と見るのではなく、次に何が生え、畑がどう変わるのかを続けて見ていきます。
前回の刈草は、もう見当たりませんでした
前回刈った草は畑の外へ運ばず、土の上に残していました。今回その場所を見てみると、前回の草は形が分からないほど見当たらなくなっていました。
乾いて細かくなったり、土の生きものや微生物によって分解されたりしながら、畑の循環へ入っていった可能性があります。
植物の根から出る物質が、根のまわりの微生物群集を形づくることは研究でも示されています。ただし、今回の畑で微生物の量や土の成分を測ったわけではありません。「微生物が増えた」「土の力が上がった」と、この観察だけで断定することはできません。
それでも、前回残した草が見当たらなくなるほど変化していたことは、実際に畑で確認できました。草が分解され、土の中の循環が少しずつ動いているのではないか。そんな手応えを感じています。
今回、確認できたことと、まだ分からないこと
今回、畑で確認できたのは次の3つです。
- 前回よりも、さつまいもの葉とつるが大きく育っていたこと
- 前回とは違って見える草が生えていたこと
- 前回刈って残した草が、形を確認できないほど見当たらなくなっていたこと
一方で、微生物の量、土の成分、土の中のいもの大きさは測っていません。そこは事実と予想を混ぜず、これからの観察と収穫で確かめます。
草をなくすのではなく、畑の中で回していく
アリカでは、草をすべて悪者にして、畑からなくすことを目指しているわけではありません。
草も根を張り、土を覆い、刈れば有機物として畑に残ります。ただし、さつまいもを覆い尽くすほど伸びたときは刈る。広い場所はモアで粉砕し、細かなところは草刈り機で整え、刈った草はまた畑へ返す。
作物を守りながら、草も畑の循環に活かしていく。その繰り返しの中で、さつまいもと草と土がどう変わっていくのかを見続けます。
次は、地上の葉とつるだけでなく、その下で育ついもがどうなっているのか。収穫まで、畑のありのままを記録していきます。
さつまいも畑の続きも記録します
植え付けから生育、草刈り、収穫までの記録は、さつまいも畑だよりにまとめています。

