ほうれん草の栄養を調べると、生よりもゆでたものの値が高い項目があります。
ただし、これは「ゆでると栄養が増える」という意味ではありません。
成分表の生とゆでは、それぞれ食べられる部分100g当たりの値です。
同じ束をゆでる前後の測定値としては比べられません。
まず、生とゆでの行を分けて見る
文部科学省の食品成分データベースには、ほうれんそうの葉について「通年平均・生」と「通年平均・ゆで」が別々に収載されています。
日本食品標準成分表(八訂)増補2023の値は、次のとおりです。
| 栄養成分 | 生100g | ゆで100g |
| 鉄 | 2.0mg | 0.9mg |
| カルシウム | 49mg | 69mg |
| 葉酸 | 210μg | 110μg |
| ビタミンC | 35mg | 19mg |
出典:生・食品番号06267、ゆで・食品番号06268。
いずれも可食部100g当たりです。
数字の差だけでは、調理による増減を計算できない
ゆでたほうれん草は、水分や重量が生の状態とは変わります。
「生100g」と「ゆで100g」は、もとの量が同じとは限りません。
そのため、上の表からカルシウムが約1.4倍に増えた、鉄が55%失われた、と結論づけるのは不適切です。
特定の調理でどれだけ成分が残ったかを知るには、調理前後の重量と、それぞれに対応する成分量が必要です。
日本食品標準成分表の数値と、自分が調理した一束の変化を区別してください。
食べる量を計算するときは、調理後に量る
ゆでたほうれん草を60g食べるなら、「ゆで100g」の数値に0.6を掛けます。
たとえば葉酸は110×0.6=66μgです。
これは成分表から求めた概算で、料理そのものを分析した値ではありません。
油、卵、調味料などを加えた料理全体の栄養を知りたい場合は、ほうれん草以外の材料も別に計算します。
袋の表示重量をそのまま一皿の重量には使いません。
アリカのほうれん草について分かっていること
アリカには、2026年8月までにほうれん草をクリーンシーダーで条播した記録と、採種株・選別後の種の写真があります。
その月の畑の記録で確認できますが、収穫物の成分分析は確認できていません。
この記事の数値は文科省の収載値であり、アリカのほうれん草の測定結果ではありません。
一食分の計算は鉄の量と葉酸の量の記事で詳しく扱っています。
選び方も含めて確認する場合は、ほうれん草の選び方・栄養ガイドをご覧ください。
育て方まで知る、アリカマガジン
栄養の数字と同じように、栽培の説明も「何が分かり、何はまだ分からないか」を大切にしています。
アリカマガジンでは、野菜づくりで大切にしている考え方を、実際の経験や、そこから学んだこととともにお届けします。
フォームの入力後、確認メールから本登録を完了してください。
はじめのご案内を順番にお届けした後は、週1回。
販売のお知らせは別途お届けします。
いつでも配信停止できます。
