じゃがいもは土の中のいもを掘り上げるため、収穫そのものが土を動かします。
アリカの畑でも2026年は機械を使って収穫し、草を外しながらいもを拾いました。
この現実を隠して完全不耕起と呼ぶのではなく、どこで土を動かし、どこなら動かさずに済むかを分けて記録します。
掘る作物の土壌攪乱を見る
アリカが2026年に撮影した機械収穫後の実景で、土壌攪乱を隠さず記録します。
2026年の収穫で起きたこと
機械で掘ると、いもだけでなく土と草も動き、収穫作業では草を外す手間が生まれました。
これは自然栽培という言葉で消せない、アリカの畑の一次事実です。
掘り上げた範囲、機械が通った方向、土の動き、草の量を残すと、翌年に何を減らせるかを具体化できます。
収穫できたかだけでは、攪乱の大きさを比較できません。
不耕起は、ゼロか百かの看板ではない
アリカが不耕起を目指す理由は、根と菌糸のつながり、土壌構造、生きた根が続く時間をできるだけ守るためです。
しかし、じゃがいも、長いも、ごぼうのように収穫時に土を動かす作物は例外として扱います。
2026年の現在は完全不耕起を達成しておらず、手持ちの機械と圃場条件で攪乱量を小さくする移行期です。
例外を明記するからこそ、耕さずに済んだ作業と耕した作業を正確に比較できます。
根圏を守る理由は、一般研究と畑の観察を分ける
植物は光合成で得た炭素の一部を根から根圏へ放出し、微生物群集へ影響します。
菌根菌との共生では植物と菌の資源交換が研究されていますが、アリカの収穫区画で量を測った結果ではありません。
研究の方向性を畑の設計へ使いながら、土が良くなった、収量が増えたという結論は測定後に限ります。
思想の強さと、証拠の範囲を同じ言葉にしないことが重要です。
掘った後に、裸地の時間を短くする
収穫で根が途切れた後は、冬草を含むカバークロップを定着させ、次の生きた根を戻す計画です。
夏草ミックスを表面へばらまいただけでは発芽しなかったため、種と土の接触を作る浅耕を必要な場所だけ入れます。
これは不耕起の放棄ではなく、播種失敗を繰り返さないための現在の選択です。
浅耕の深さ、回数、土壌水分、降雨、発芽を残し、攪乱と定着を同じ表で見ます。
生物多様性は、草を残せば完成ではない
草や花があれば昆虫と天敵の居場所になる可能性がありますが、作物との競合や収穫作業への影響も起こります。
アリカは草を善悪で分けず、種類、高さ、被覆、観察した生物、作業負担を記録します。
ニジュウヤホシテントウを見た事実があっても、それだけで作物の状態の原因とは断定しません。
観察と因果を分けることが、生物多様性を販売文句だけにしない方法です。
自家採種と連作は、これからの長期課題
自家採種と連作を重ね、土地と作物と微生物の関係を時間軸で見ることは将来の計画です。
じゃがいもでは種いもの健全性や病害を無視できず、単純に毎年同じものを残せばよいとは考えません。
収穫の攪乱、収穫後の根、次作の発芽、病害、収量を一続きに記録します。
この積み重ねを、アリカのテロワールとして検証し続けます。
根拠と読み方
研究が示すのは特定条件での一般的な仕組みで、アリカの畑で同じ効果量を測定した結果ではありません。
畑で見た事実、因果の仮説、これからの計画を分け、次の観察で確かめます。






